1960年代の日本は、いわゆる高度経済成長期を迎えており、経済発展が何より重視・優先される時代であった。東海道新幹線開通、東京オリンピックの開催成功など、世界に衝撃を与えるほどの経済発展を遂げた日本は、電化製品や自動車の普及によって人々のライフスタイルも大きく変化し、ラーメンなどの食文化をはじめ、エンタメ産業も大きな覚醒期を迎えていたのだった。
1960年代は、カラーテレビ、クーラー、自家用車など、通称「新・三種の神器」と呼ばれる商品が普及し、エンタメ業界にも多大なる影響を与えるようになった。プロレス界ではジャイアント馬場氏やアントニオ猪木氏がデビュー、野球界では王貞治氏がホームラン記録を作るなど、人々をテレビの前に釘付けにしていたという。
今や日本が世界に誇るアニメ界も大きな覚醒期に入っていた。手塚治虫先生の代表作「鉄腕アトム」のアニメ放映がはじまったのである。アニメーションの楽しさと躍動感、ストーリーに感動した少年たちが、後に世界に衝撃を与えるアニメ監督、漫画家へと成長していくのだった。
1964年10月。東京と新大阪を結ぶ東海道新幹線が開業。世界初の高速鉄道として、ビジネスの活性化や旅行需要を生み、日本の経済成長を文字通り加速させた。1番列車として「ひかり1号」が東京駅を出発したのは10月1日。東京オリンピックの開会式を同月10日に控え、日本の技術力と目覚ましい経済成長に世界の注目が集まったと言われている。
1964年10月10日、東京で第18回オリンピック競技大会開会式が行われた。敗戦から19年目にしてオリンピック大会を開催した日本について、当時のIOC会長ブランデージ氏は「見事に最高級のオリンピック大会を開催した」と語ったと言われている。「東洋の魔女」と称された日本女子バレーボールチームは金メダルを獲得し、その後も快進撃は止まらず、公式戦258連勝という前人未到の記録も打ち立てた。体操、ボクシング、重量挙げからも金メダリストが生まれるなど、数多くのドラマや記録が人々を熱狂させたという。
「ビートルズの来日」は、日本のロックシーンだけでなく、その後のほぼ全てのカルチャーに多大な影響を及ぼしたと言われている。ライブが行われた日本武道館には様々な著名人たちが集結し、前座はあのザ・ドリフターズが務めるなど、ビートルズの生演奏は日本のエンタメ界に大きなインパクトを残した。
1969年10月4日。ビートルズ日本公演の前座を務めた、ザ・ドリフターズ出演の公開コント番組がスタート。いかりや長介、荒井注、高木ブー、仲本工事、加藤茶、後に加入する志村けんらが繰り出す、規格外のギャグやコントは日本全国の子供たちの心を鷲掴みにし、前代未聞の視聴率を叩き出し「記録にも記憶にも残る番組」と言われた。ジャンケンにおける「最初はグー」はこの番組によって定着したとも言われている。
二十世紀の大発明の一つとも言われる即席ラーメン!!世界の食文化を変え、人類の時間感覚にも変化をもたらしたとも言えるそのはじまりは、1958年に日清食品から発売された「チキンラーメン」。魔法のラーメンと呼ばれ爆発的なヒット商品となった。1966年には「サッポロ一番」、「明星チャルメラ」が発売、1968年には「出前一丁」が登場!!1960年代は現在に至るロングセラー商品が続々とデビューを果たしたのだった。
1960年代は、スペース・エイジと呼ばれるほどロケットの開発競争が活性化し、広告、映画、ファッションにも宇宙をモチーフにした作品・商品が数多く作られた。1961年4月に、初の有人宇宙飛行に成功したガガーリン氏の言葉とされる「地球は青かった」はあまりに有名。さらに、1969年7月に打ち上げられたアポロ11号は、人類を初めて月に着陸させた。操縦士であるアームストロング船長たちの月面着陸は全世界に中継され、まさに文明の進化を世界中が体感した出来事として語り継がれている。
『嵐げんこつらあめん EPISODE1~背脂の覚醒~』予告編
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