花月嵐ミュージアム　KAGETSU ARAHI MUSEUM

　花月嵐にアノ気合い系の一杯が帰って来た。昨年6月に登場し大反響を呼んだ『横浜家系ラーメン藤崎家』である。今日では日本中ですっかり有名になった『横浜家系ラーメン』。その歴史に大きな一歩を残すべく生み出された、花月嵐ラーメンマエストロの一人、アニマル藤崎の渾身の力作であった。その人気振りに一年を待たずにカムバックすることになったのだ。

　『横浜家系ラーメン』について紹介しよう。その名の通り神奈川県横浜市で1970年代に誕生した一杯である。食べ応えのあるパワフルな味わいが地域の工場に勤務する男性社員やトラックの運転手の間で瞬く間に話題となったのだ。今日では横浜を中心に日本全国に広がり、その店舗数は1,000店に及ぶとも言われている。

　その『横浜家系ラーメン』に挑戦した男こそ花月嵐ラーメンマエストロの１人、人呼んで『スープの鬼』、『アニマル藤崎』である。実はこの藤崎こそ知る人ぞ知る花月嵐の味を長年創り続ける男。去年、普段は無口な彼が珍しく自分から発した言葉は、「これこそが俺が探し続けた味」であった。10年以上も『横浜家系ラーメン』を作って来た男が辿り着いた境地。自らの名を冠に付けるラーメンが誕生したのだ。

　スープは、とろりとした濃厚な豚骨醤油スープ。その表面には旨味たっぷりの『鶏油（チーユ）』が浮かんでいる。麺は濃厚スープに負けない力強い太麺。具材には炭火でじっくりと燻して作られたチャーシュー。ホウレン草に3枚の海苔。おおよそこのスペックが『横浜家系ラーメン』である。ホウレン草や海苔を追加トッピングしボリュームアップさせたり、また生ニンニク生しぼりやテーブルの上の激辛壷ニラでアレンジをしてパンチの効いた味に自らアレンジするのもオススメしたい。

　そして藤崎は熱く語る。「絶対にライスと一緒に食べて欲しい」。旨味たっぷりのスープに浸した海苔でライスを包んで食べると、その旨さは感動もの。これぞ『横浜家系ラーメン』を食べる時のテッパンの食べ方で、ファンの間ではライスは外せないマスト・アイテムなのである。「人生に志が必要なように、このラーメンにはライスが必要!!」と彼は語る。どこよりも美味い『横浜家系ラーメン』を目指してアニマル藤崎が作り上げたこの一杯を、この機会にお召し上がりください！！