みなさんは、「服部半蔵」と聞くと、どんな人物像を想像されますか?きっと、十人十色でその姿を思い浮かべることでしょう。これまで忍者、服部半蔵を主人公としたドラマ・映画・アニメは数多く作られ今日では、ゲームの主要キャラクターとしても登場しているくらいの活躍ぶりです。では果たして、実際の服部半蔵とは、どんな人だったのか??かいつまんで簡単に紹介したいと思います。
そもそもの服部半蔵の半蔵という名は、伊賀忍者の由緒ある服部家当主が代々襲名する役職のようなものであるとされていました。初代は、服部保長、二代目は服部正成が本来の彼らの名前であったといいます。服部半蔵は忍者とのイメージがありますが、実は忍者だったのは初代だけで、二代目以降は、徳川家に仕える武士であったとされています。一般に、知られる服部半蔵は、二代目、服部半蔵正成を指しています。
実は二代目服部半蔵は、伊賀ではなく三河の生まれ。父の代で三河に移り住んだため、忍術ではなく武術の修行を受け、後に「鬼半蔵」と称される程に槍の達人として知れ渡った武士でもあり、伊賀忍者を率いていた首領という顔も持ち合わせていました。服部半蔵が忍者というのは、実は後の世の人たちにより創作されたものだそうです。
1582年(天正10年)に本能寺の変は起きました。天下統一目前の織田信長に家臣の明智光秀が引き起こした日本史史上、他に類を見ない謀反です。天地がひっくり返る程の状況の中で、信長に堺に招かれていた徳川家康は、急遽、自国の三河の岡崎に戻ることになりました。というのも光秀は、信長を討ち取った後に、天下を我が物にせしめるために、豊臣秀吉や徳川家康などの有力な武将へも狙いを定めていたからです。光秀が差し向けた追っ手などから逃げ切らないといけなかった家康が引き連れていた側近は、僅かに30数名。その道中一行を先導したのが、伊賀の二代目服部半蔵正成だったのです。伊賀の山中では伊賀忍者しか知らない道を進んだため、家康一行は、追手に見つかることなく無事に険しい伊賀の山道を越えたことから、それを「伊賀越(神君伊賀越)」と呼ぶようになりました。
後に、徳川家は江戸幕府を治めることとなりますが、歴代の服部半蔵が、徳川家の警護をするようになりました。今日では、都内地下鉄の路線名にもなっている「半蔵門」。実はこの地名は、服部半蔵に因んだ名前。徳川家を警備した歴代の服部半蔵が守り続けた江戸城の門(江戸城西門)から、その地をこの名で読んだそうです。
忍者は「NINJA」と表記される程に今世界で最もホットなコンテンツの一つとして確立されています。近年では、漫画「NARUTO-ナルト-」が世界中の若者の間で大ヒットする等、これまで多くの忍者作品が世界で脚光を浴びてきました。今日では海外から多くの観光客が日本で忍者体験を楽しむなど、ますます忍者人気は白熱することでしょう!!!
忍者というと、ハリウッドも驚愕するようなド派手な忍術や忍法を駆使するアクロバティックなイメージもありますが、実はそれらの大半は、エンターテイメントが発達した近年になって作られたもののようです。簡単に言えば忍者とは諜報活動をする者、即ち「スパイ」です。決して表舞台に登場することなく、時の権力者に仕える影。決して正体の明かされない存在ゆえに、華麗にそしてバラエティ豊かにアレンジされたようです!!
日本最古の忍者の主は、皆さんもご存知の聖徳太子だったという説があります。 「志能備(しのび)」と呼ばれる忍者の源流を使って、朝廷に関する様々なことを探っていたとのことです。ちなみに、最古の忍者は大伴細人(おおともの ほそひと)と言われており、甲賀出身で甲賀忍者の始祖と言われています。
皆さんは、2月22日が「忍者の日」として日本記念日協会により正式に認定されていることをご存知でしょうか?『ニンニンニン』の語呂合わせで2015年に制定されたそうです。 そして、「忍者の日」を記念して、2月2日から2月22日の間は、日本忍者協議会によると「忍者の日」キャンペーンのもと、日本各地で様々な忍者イベントが開催されるとのこと。興味がある人は、この機会に、いろいろとググってみてはいかがでしょうか?もちろん、今年の2月22日(金)は、花月嵐で「嵐げんこつらあめん服部半蔵」を注文するのはお忘れなく!!
俳人松尾芭蕉が実は服部半蔵だったという説があります。「伊賀越」以降、家康から絶大な信頼を寄せられていた半蔵に与えられた影の任務、それは再び戦国の世に戻さないためにも、全国の大名達に不穏な動きがないか情報収集することであったというのです。屈強な忍者「服部半蔵」の名は世に知れ渡っているので、世を忍ぶ姿として俳人になりすましたという。ちなみに松尾芭蕉は伊賀出身だった事実もあります。もちろん、服部半蔵も松尾芭蕉も共に、詳しい資料が残されていないのですが事実か否かは、さておき何とも興味を惹かれる都市伝説です。
『嵐げんこつらあめん服部半蔵』本編
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